2025年8月9日放送の所さんの事件ですよで代行ビジネスについて紹介されました!
代行ビジネス
なぜ今、「代行ビジネス」が爆発的に増えているのか?
近年、「退職代行」や「墓参り代行」など、私たちの生活の様々な場面で「代行ビジネス」が急増しています。
謝罪代行
「怒られるのが嫌」「謝ることが負けのように感じる」「適切な謝罪のノウハウがない」といった理由から謝罪代行の依頼が増加しています。
現代社会における高い「コミュニケーションコスト」や人間関係のストレスを避けるため、お金を払ってでも心理的負担を軽減したいというニーズがあります。
依頼者本人に成り代わって謝罪を行う、または「架空の役職や肩書きの人物」(例:上司)として同席し謝罪するというものです。
ビジネス上のクレーム対応から、横領やSNSでの誹謗中傷といった個人の問題まで、幅広いトラブルに対応しています。
料金は内容やリスクに応じて異なり、電話対応で30万円台、対面で60万円台、自宅などリスクの高い場所での謝罪はさらに高額になります。
謝罪代行は、心理カウンセラーやシナリオディレクター、役者など専門のスタッフが連携し、依頼相手の性格分析に基づいた詳細な「想定台本」を作成するなど、徹底した準備を行います。
在籍する役者は20代から80代まで約120名と多岐にわたり、依頼内容に応じてキャスティングされます。
1時間の謝罪代行で最高60万円の報酬を得るケースもあり、短時間で一般的な会社員の月収や年収に匹敵する金額を稼ぐことも可能。
しかし、謝罪現場では相手からの暴行など、危険な目に遭うリスクもあります。
実在しない人物へのなりすまし自体は罪に問われる可能性は低いですが、契約書や謝罪文の捏造は「私文書偽造」、何らかの被害が発生した場合は「偽計業務妨害」に当たる可能性もあります。
法的な責任は基本的に依頼した側に問われる場合が多く、代行業者が問われるかはケースバイケースとなっています。
ぬいぐるみの旅行代行
持ち主の代わりにぬいぐるみが旅に出かけ、その様子をSNSなどで共有することで、持ち主が疑似体験を楽しむサービスです。
体調や身体的な理由で旅行に行けない人、団体行動が苦手な人などが利用しており、「ストレスホルモン(コルチゾール)のレベルを下げる」効果も研究で示唆されています。
中国の代行経済
中国では約1.6兆円規模の巨大な「代行経済」が存在しています。
「飲酒代行」:宴会で酒が飲めない人の代わりに飲むサービス。
「雪文字代行」:雪が降らない地域でサプライズとして雪に文字を書くサービスなど、ユニークなものが多数存在しています。
時間銀行
長野県小谷村(おたりむら)には「時間銀行」というシステムがあります。
「時間銀行」とは特技と時間を交換するシステムで、お金ではなく「村人たちの特技」と「時間」を交換するユニークなシステムです。
村人が自分の得意なこと(例:薪割り、掃除、フランス語の読み聞かせなど)を登録し、困っている人に提供。
提供した時間分を「貯蓄」し、自分が助けが必要な時にその時間を消費して他の村人の特技を利用できるというものです。
このシステムは、村人同士がお互いの意外な特技を知り、交流を深めるきっかけにもなっています。
ヨーロッパでも移民が多く人間関係が希薄な地域などで、お金に頼らずスキルを共有し、人間ベースの付き合いを育む試みとして導入されています。
まとめ
「失敗やミスが許されない」という現代社会の空気、そして人間関係における「ストレス」や「面倒」を避けたいというニーズが、代行ビジネスの発展を後押ししています。
お金、時間、身体的制約など、様々な障壁を乗り越え、自己実現や問題解決を図るための新たな手段として、今後も多様な形で発展していく可能性を秘めていますね。
今後、新たなニーズに基づく代行サービスにはビジネスチャンスがあると感じました。