2025年9月10日放送のホンマでっかテレビで推し活の美容健康効果について紹介されました!
教えてくれたのはホンマでっかテレビの専門家の皆さんです。
今や国民の9人に1人、約1384万人が実践していると推計される「推し活」は、市場規模およそ3.5兆円の大ブームです。
実はこの推し活、美容や健康にも驚くほど良い効果があることが科学的に解明されています。
番組では、その具体的なメリットが紹介されました。
推し活の美容健康効果
推し活がもたらす身体的メリット
心臓血管疾患のリスク低減
推し活をしている人は、そうでない人に比べて日頃の満足度や幸福度が高いことが分かっています。
国立循環病センターの研究では、日頃の生活に満足している人や幸福度が高い人は、動脈硬化の心臓血管疾患(例えば心筋梗塞)のリスクが40〜45%低いことが判明しています。
ライブに行ったり、聖地巡礼に出かけたりと、推し活をしている人は意外と行動的になる傾向があり、推し活を始めた人の約3割が、推し活開始前より1日の平均歩数が増えたと答えています。
特に、オタクの人が踊る「オタ芸」は、水泳に匹敵する運動量があると言われています。
若々しさの維持
推し活で安心感や幸せな気持ちが得られると、セロトニンという物質が分泌されます。
これが約15時間後にメラトニンという物質に変わり、ビタミンEの2倍もの抗酸化作用で肌をきれいにし、若々しさを保つ効果が期待できます。
疲労感の軽減
山口県立大学の調査では、推し活時間が長いほど(1日2時間未満で85.7%、2時間以上で97.9%の人が疲労軽減を実感)、また推しの人数が多いほど(1人~2人の場合58.3%に対し、6人以上で95.2%の人が疲労軽減を実感)日頃の疲労感が軽減されることが分かっています。
寿命の延長
中国の復旦大学による約10万人規模の研究で、推しがいる人はいない人に比べて死亡率が29%低く、平均寿命が5年間で3.2ヶ月長くなるという結果が出ています。
これは、細胞の老化の一因である「テロメア」という染色体の端の短縮が、推し活によって分泌されるホルモンによって抑えられるためと考えられています。
認知機能・注意力の向上
中国の寧波大学の研究では、推しがいる人が推しの写真を見た時だけ、脳の認知機能や注意力に関わる脳波「事象関連電位N2」が大きく振幅することが確認されています。
推しの写真を見るだけでも、脳が刺激されて認知力向上に繋がる可能性があります。
アンチエイジング効果(特に女性)
ロンドンの大学の研究によると、推しのコンサートに参加した女性はストレスホルモンであるコルチゾールが低下し、アンチエイジングに必要なDHEAというホルモンが増加することが分かっています。
推しに会うために「綺麗でいよう」と思う自己拡張効果も、さらにプラスに働きます。
学習能力の向上
メラトニンの抗酸化作用は、長期記憶の増強作用も持ち、これにより物覚えが良くなるため、語学学習などにも良い影響が期待できます。
実際に、推しに会って話すために語学を勉強し始める人もいます。
ダイエットの支援
人気のキャラクターが音声で体重や体脂肪の測定を応援してくれる体組成計があり、感情がこもった声で励まされることで、ダイエットのモチベーション維持に繋がりやすくなります。
推し活がもたらす精神的メリット
日頃の満足度・幸福度向上
推し活をしている人は、日頃の満足度や幸福度が高いという調査結果があります。
心のバランス維持
「みんなに認めてほしい」という承認欲求だけでは心が疲れてしまうことがありますが、推し活で自分以外の誰かを応援することで、心のバランスを取ることができると指摘されています。
人に優しくなる
推し活をすると、脳の扁桃体(ネガティブな感情を司る部分)の活動が下がることが分かっています。
これにより、人を批判しにくくなり、共感力が深まるため、周囲の人にも優しくなれる効果があります。
自己肯定感の強化
新庄監督のような個性的なキャラクターを推すことで、「自分もあのような魅力的で個性的な人間になりたい」という意識が無意識のうちに高まり、自己肯定感の強化に繋がります。
ストレスの軽減
推しのコンサートに行くことで、ストレスホルモンであるコルチゾールが大幅に低下することが研究で示されています。
意欲の向上とうつ病予防
推しがいることでドーパミンなどのホルモンが分泌され、意欲が向上し、うつ病になりにくくなる効果も期待できます。
心のトレーニング効果
推し活を長く続ける中で、多少気に食わないことがあってもファンを続ける「我慢の心」や、推しを通して自分の心が「大人になる」といった精神的なトレーニング効果が得られます。
推し活をさらに楽しむためのヒント
SNSの積極活用
SNSの普及は推し活の幸福度を爆上げしています。
推しに関するつぶやきでファン同士の共感が生まれたり、雲の上の存在だった推しとDMを通じて繋がっているような感覚を得られたりすることで、幸福感が増し、推し活が長く続きます。
現実社会の交流に比べてトラブルが起きにくいことも、満足度を維持しやすい要因です。
多様な「推し」の対象
アイドルやキャラクターだけでなく、動物、乗り物、スポーツチームなど、推しの対象は人間に限りません。
例えば、新幹線に乗った際の揺れが母親の体内にいる時の振動に似て安心感を与えるように、様々な対象から幸福感を得ることができます。
「横を見るな、推しを見ろ」
他のファンと自分を比較してしまうと、競争意識から疲弊する可能性があります。
推し活はあくまで推しのために行うものなので、周囲と比べず、純粋に推しだけを応援することに集中しましょう。
複数推しがおすすめ
投資と同じように、複数の推しを持つことで心の支えが分散され、より安定した幸福感を得られるという考え方もあります。
お金を使うことの幸福感
「推しのATMになりたい」という言葉があるように、推しのためにお金を使うことに幸福を感じる人も少なくありません。
これは、推しへの愛情の証であり、ドーパミンが分泌されることで、さらにポジティブな感情や「もっと頑張ろう」というモチベーションに繋がります。
長続きする「愛着」への移行
恋愛感情としての「愛情」は約3年しか持たないと言われますが、「愛着」は10年続くと言われています。
推しを「育てる」ような気持ちで応援することが、長く推し活を続ける秘訣です。
バーチャルの推しはスキャンダルなどで裏切られる心配が少ないため、長続きしやすいというメリットもあります。
まとめ
推し活は、単なる趣味の範疇を超え、心臓血管疾患のリスク低減や若々しさの維持、疲労感の軽減などの効果があるなんて初めて知りました。
さらには寿命の延長といった身体的なメリットから、日頃の満足度や幸福感の向上、心のバランスの維持、自己肯定感の強化、ストレスの軽減といった精神的なメリットまで、多岐にわたる良い効果があることが科学的に解明されているのですね。
国民の9人に1人が実践しているとされるこの推し活は、誰でも気軽に始められ、日々の生活をより豊かにし、ポジティブな気持ちで過ごすための強力なツールとなり得ます。
好きな「推し」を見つけて、健やかで充実した毎日を送ってみたくなりました。