【知的探求フロンティア】日本人の「真面目さ」や「絆」は巨大災害から生まれた?遺伝子に刻まれた生存戦略の謎

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DNA D-M55

2026年1月10日放送の知的探求フロンティアで日本人の「真面目さ」や「絆」は巨大災害から生まれた?遺伝子に刻まれた生存戦略の謎について紹介されました!

日本人らしさと巨大災害

日本人らしさと「災害」の意外な関係

礼儀正しく、真面目で、強調性が高いと言われる日本人らしさの背景には、かつて日本列島を襲った超巨大噴火などの自然災害が深く関わっています。

絶え間ない自然の脅威にさらされてきた歴史が、私たちの精神性だけでなく、遺伝子レベルにまで影響を与えていることが最新の研究で明らかになってきました。

縄文時代を襲った地球最大級の「超巨大噴火」

今から約7300年前、鹿児島県沖の海底(鬼界カルデラ)で、過去1万年で地球最大規模とされる超巨大噴火が発生しました。

この噴火による火砕流は海を越えて九州南部を焼き尽くし、火山灰は東北地方にまで達して、当時の縄文人の生活に壊滅的な打撃を与えました。

このような想像を絶する災害を前に、人々は「自然には絶対に勝てない」という無力感を抱き、自分たちを「自然を所有する存在」ではなく「自然の一部」として受け入れる精神性を育んだと考えられています。

「祈り」の始まりと精神性の変化

巨大噴火の後、縄文人の生活には大きな変化が見られました。それまでの生活道具に加え、特殊な耳飾りなどの「装身具」が出土し始めます。

これは、過酷な災害を生き抜くために、シャーマンのようなリーダーを中心に「みんなで祈る」という行為が生まれた証拠だと考えられています。

絶望的な状況下で命を繋ぐため、超自然的な力に頼り、集団の結束を強める必要があったのです。

日本人独自の遺伝子「D-M55」と「助け合い」の精神

日本人の男性だけが持つ特徴的な遺伝子系統に「D-M55」があります。

この遺伝子を持つ人は、持たない人に比べて「親しい友達の数」が約1.4倍多いという研究結果があります。

攻撃性を抑えるホルモンや社交性に関わる物質との関連が指摘されており、個人の力では立ち向かえない自然災害に対し、「人と協力して生き残る」戦略をとった個体が現代まで受け継がれてきたと推測されています。

8割の日本人が持つ「不安遺伝子」が命を守った

日本人の約81%(欧米人の約2倍)が、「セロトニントランスポーターS型」、通称「不安遺伝子」を持っています。

この遺伝子の影響で日本人は不安を感じやすい傾向にありますが、これは災害大国において「危機察知能力」や「予測能力」として有利に働きます。

不安だからこそ、事前に対策を立て、仲間と集団を作るという特性が、結果として生存率を高めることに繋がったのです。

災害の歴史が作った「レジリエンス(復旧力)」と「無常観」

弥生時代にも「弥生大震災」と呼ばれるM9級の巨大地震が発生しており、当時の人々は津波で田んぼが壊滅しても、再びその場所に戻り、生活を再建することを繰り返してきました。

また、古墳を津波からの避難場所や「ここまで津波が来た」という記録のランドマークとして活用するなど、災害と共に生きる知恵を蓄積してきました。

こうした繰り返される試練が、「世の中は移ろうものである」という「無常観」や、現実を肯定して前向きに生きる日本独自の哲学を作り上げました。

まとめ

日本人らしさの根幹にある「思いやり」や「我慢強さ」は、単なる性格ではなく、過酷な環境を生き抜くための知恵と遺伝子の結晶です。

私たちはこれからも「正しく恐れ」、先祖から受け継いだ協力の精神を持って、この列島で共に生きていくことが求められています。

日本人の精神性は、いわば「激しい嵐を凌ぐために、互いの枝を絡ませて支え合う大樹」のようなものです。

一本一本は不安で揺れやすくても、根底にある「絆」という遺伝子が、私たちを何度も立ち上がらせてくれるのです。

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